みなさん、こんにちは!
いつも投稿を見ていただきありがとうございます☺️
SCAでは野球検診を通じて、医学とパフォーマンスを組み合わせた研究を行なっております。
今回は11月16・17日に新潟で行われた臨床スポーツ医学学会での発表についてご紹介します。
臨床スポーツ医学学会とは医師や理学療法士やトレーナーで構成されるスポーツ医学の研究や臨床研修を行なっている学会になります。
SCAからは川村トレーナー (12月で退職)が出席し、
『高等学校野球部に所属する選手の肩、肘関節障害の既往歴と球質の関係について〜ラプソードのデータを用いての比較検討〜』
という題目で、研究発表を行いました。
内容を簡単にまとめると
「球質と肩・肘の怪我がどう関係するかをラプソード を使って調べる」といった内容です。
球質とは、回転の方向や回転数、球速などが関係します。
今までは目で感じたものを感覚で表現していましたが、ラプソード を用いることで数値で表すことができます。
スピードガンを使うことで、球速と怪我の関係性を示した研究は今までにもありましたが、
回転の方向や回転数との関係性を示した研究は調べる限りは見当たりませんでした。
(大袈裟にいえば初めての研究かもしれません。。。。)
《研究結果》
回転数が高い選手と低い選手では過去に肘の障害(=怪我)の有無に有意な差がありました。
この研究から、回転数が高い選手は肘の怪我のリスクが高い可能性が考えられます。
回転数が高いということは、ボールが指にしっかりとかかっています。
パフォーマンスとしてはとても良いことですが、肘への負担も大きくなることが考えられます。
ここで大事なのは、回転数の多いボールを投げる選手は「ケアが大事」ということです。
「負荷高い = ダメ」 ではなく 「負荷が高い → ケアをしっかりする」
この考え方が選手の怪我を減らす重要なポイントです!
==========================================
SCAでは肘・肩の怪我を防ぐためのセルフケア指導や評価を行います。
何をすればよいかわからない選手は一度SCAでトレーニングをしませんか?
阪堺病院S.C.A(ストレングス&コンディショニングアカデミー)
TEL:072-233-3252