みなさん、こんにちは!
寒い日が続き体調管理が難しくなってきました
体調を崩さないように、運動をして普段から免疫力を高めていきましょう💪
選手を守ろう
学生野球で指導者・保護者の方が気をつけるべきなのは「野球肘」
野球肘は選手にとって避けたい怪我の一つです。今回は野球肘についてお話しします。
今回は ✅野球肘の種類 について解説します!
〜野球肘の種類〜
そもそも野球肘とは、成長期にボールを投げすぎることによって生じる肘の怪我の総称です。
成長期である子供は骨の強度が弱く、投げるストレスによって肘の骨が耐えれなくなり野球肘が発症します。
野球肘は、大きく分けて「外」「内」「後」の3箇所で発生します。それぞれで起きる怪我は異なるもので、発生しやすい年代も異なります。
3つの中でも「外」「中」は遭遇することが多いです。それぞれ「外側型野球肘」「内側型野球肘」と呼ばれます。
ー外側型野球肘ー
肘の外側で起こる野球肘のことを外側型野球肘といい、
病態としては「上腕骨小頭離断性骨軟骨炎」が正式な名称となります。
漢字が多く難しいですが、
簡単にまとめると、肘の関節にある骨や軟骨が剥がれていく状態です。
小学校4〜6年に生じることが多く、野球肘の中で最も厄介な怪我です。
何が厄介かというと、発見が遅れれば手術になる可能性が高いからです。
また、手術をしなくても1年近く投球禁止になることも多くあります。
軟骨が剥がれるということは、骨が成長できるはずのものがなくなります。そうなることで、部分的に骨が成長できず、変形した肘になってしまいます。
変形して成長してしまうと、肘が曲がらない・伸びない・慢性的に痛いなどの悪影響が生じ、一生付き合う必要があります。
そうならないために重要なのは「早期発見」です。痛みが出る前かた骨は剥がれていくので、剥がれ始めてからどれだけ早く発見できるかが、鍵となります。
早期発見できれば、投球禁止の期間も短くなり、手術を回避できる可能性が高くなります。
ー内側型野球肘ー
内側で起きる野球肘のことを内側型野球肘といい、
病態としては「上腕骨内側上顆骨端核(線)障害」となります。
こちらも漢字が多く難しく感じますが、簡単にいうと、内側の骨の成長する場所が剥がれている状態です。
小学校高学年〜中学生で発生しやすく、野球肘の中で最も生じやすい怪我です。
発症しても必ず痛みがでるわけではなく、発見が遅れても必ず手術になるわけでもありません。
ただし、放置していれば肘の骨が不安定となり(イメージは常にグラグラしている状態)将来的には慢性的な痛みや靭帯損傷が発生しやすくなります。
靭帯の損傷・断裂が生じてしますと、修復は不可能となり手術でしか完治ができなくなります。(大谷選手も行ったトミージョン手術)
骨が剥がれても早期発見できれば、修復は可能です。つまり剥がれた骨が元の場所に付きます!
ー後方型野球肘ー
肘の後方で生じる野球肘のことを後方型野球肘といいます
小学生で生じることは少ないですが、中学3年生〜大学生で生じることが多いです。(内側型に比べると少ないです)
病態としては「尺骨肘頭骨端線離開」や「尺骨肘頭疲労骨折」となります。
骨端線離開とは肘の軟骨の成長障害であり、疲労骨折とは負荷が断続的に加わることによる骨折です。
〜早期発見のために〜
野球肘によって野球ができない時間を可能な限り無くすには、「早期発見」が非常に重要です。痛みが出てからではなく、痛みが出る前から発見できれば復帰までの時間が短くなります。
S.C.Aでは、エコーを用いて野球検診を行なっております。
エコーによって骨の状態を視える化し、野球肘を早期発見します。
野球検診に興味のある方は、S.C.Aまでご連絡ください
阪堺病院S.C.A(ストレングス&コンディショニングアカデミー)
TEL:072-233-3252